あの日の事を思い出さないかわりに今日も儀式を行う
右手にはカッターナイフをそのカッターナイフの刃を左手首にあてる
次の瞬間には血が溢れ出てくる

“しまった…”

そう思うと共にあの日の事から逃げたしたのだ
止血しながらまた縫合されるなと諦める自分がいた

これで何回目だろう…

何回目なんだかもう分からない
何回縫合しても外科の医者は丁寧に縫合してくれる
みんな口を揃えて言うよ
「次はやらないでね」
それって死ねってこと?
そんなこと言えない
だからいつも苦笑いで言葉を濁す
だってパニックになってるのにどうしろっていうんだよ!?
心の中ではそう思いながらも丁寧に縫合してくれることは有難いことだった
だからと言ってやめられない