ガラッ

「はーい。注目。転入生の榴。はい。榴ゎ窓際な。一番奥の」

「あ。はい。」

テクテクテクテクテクテクテクテク

シュッ

グイッ

「いってーなーっ!」

「足出してきた自分が悪いんだから自業自得。」

「んだとこの野郎!」

「ねぇ。西樹 ニシキ 君職員室行こうか!」

「すいませんっした。」

「謝っても無駄。行くよ。」

「怖い怖い先生」

「榴も行くか?」

「遠慮します。」

「西樹来い」

「はい。」

ザワザワザワザワ

るさぃなぁ。もう。

「ねぇ。榴さん。西樹君怖くなかったの?」

「全然」

「すごい!あ。初めまして。美門 琉美奈 ミカド ルミナ よろしくね!」

ザワザワザワザワ

「琉美奈!」

「はーい!ちょっと話してくるね!」

「行ってらっしゃい!」

パタパタパタパタ

テクテクテクテク

「榴さん。」

「な、何でしょう?」

「西樹君をどうやって怒らせたの?」

「いや。言い返したら直ぐにキレたけど?」

「言い返したの!?」

「まぁ」

「西樹君ゎ法鏡の1年の番長なの。」

ドガン。バンッ。

「うわ。下からすごい物音が。」

「2年の教室?」

「そう。」

「行こっか。名前教えてよ。」

「え?それ本気?まぁ。名前ゎ深水 凜衣 シミズ リイ。」

「凜衣。行こう。」

「2年なんて。ごめんよ!」

「行くの。しかもねーちゃんに渡す物あるし。」

「ねーちゃん?」

「そ。ウチの姉貴。」

「琉美奈も行こうよ!」

「え?どこに?」

「2年の教室」

「え。」

「もちろん凜衣も。」

「「嫌だ。」」

「ツベコベ言わずに!」

「「い…「ねぇ。早くしてくんない?」はい。」」



「うわっ。壁に穴が。」

「2年怖いよ。」

「あ?なんだお前ら。1年が2年に何の用だよ?あぁ?」

「えっと。ごめんなさい!この子に連れてこさせられて!」

「わ、私もです!」

「凜衣、琉美奈…」

「あぁ?おぃ。チビ。しばかれてぇのか?しばかれたくなかったら失せろ!」

「あ?んだとテメェ。」

「やんのがごらぁ?」

「いいよ。やってあげる。来なよ。」

「お言葉に甘えて!これで終わらせてやる!」

ヒュンッ

パシッ

「それ…。本気?」

ギリギリギリギリギリ

「って!テメェ舐めた真似しやがって!」

「あ?舐めた真似?勝手にテメェがキレだしたからだろうが。ざけんじゃねーぞ!」

「お前っ!」

「おい!齊籐 サイトウ。テメェウチの妹に何しやがってんだよ。」

「姉貴。」

「榛〜!」

ドスッ

「学校内でくっつかないで。暑苦しいしウザイ。早く妹離れしてくれない?」

「ごめん〜。」

「あ、あの。榴さんの妹っすか?」

「そう榴琉維の妹。榴榛ですけど?」

「すみませんでした。」

「あ。琉維姉。ウチのカバンになんで琉維姉のドリルが出てくんの?」

「さ、さぁ?」

「何とぼけてんだ?あぁ?」

「すみませんでした。」

「ちゃんと勉強しやがれ!次ゎ慧莉兄か。」

「慧莉兄なんか忘れたの?」

「お母さんが間違えて慧莉兄とウチのお弁当間違えて入れてたの。」

「あー。」

「じゃぁね。凜衣、琉美奈。行くよ。」

「どこに?」

「どこにって3年のところ」

「えっ。」

「やだやだやだやだ」

「チッ。」

「「行かせていただきます。」」