アヤツリ

「おい。そいつ離せよ」


デブの後ろで、そう透き通るような声が聞こえた。


━━かっこいい

反射的にそう思ってしまう。



「なっなんだよ!お前、色葉ちゃんのなんなんだ!」

「ん。こいつ、俺の女」


「えっ」


そんな会話が聞こえたと思ったら、

私は苦しさから開放されていた。

後ろをみると、男が仰向けになって倒れていた。

見た感じ、この美少年がやっつけたらしい。


あははっ。がたい良いクセに弱い男ね。