それから、特に教科書も入っていない鞄を肩に提げ、ミルクティーのパックをくわえながらマンションをでた




今日は昨日よりも早く到着
昨日はのんびりし過ぎたからね




高校につくと、回りに植えてある木々が赤く染まっていた




「秋か……………」




秋は四季の中でも一番落ち着く




少しだけ過去を忘れられるから───




「ダメだな」




また思い出しそうになる頭を軽く叩いて、教室に向かう