★★家★★
「ふぅ…。」
疲れた。風呂にでも入るか…。

「ぃやー。なんで叶美がモテるんだ?」
あいつがモテるんなら俺もモテるだろ!?
でも学校でのアイツ、なんかよそよそしかったな…。
まぁ、どーせ猫かぶってるだけだろ!
女子って怖いもんなぁー。
小6の時に、俺は1回ある女の子に告白された。
その子は黒髪ロングで顔も整っていて、いわゆる清楚系って感じの女子だった。
そんときの俺はまだ付き合うってのがわからなくてその子をフッてしまったんだ。
その後のあの子はあまりの豹変っぷりに何も言えなくなるほどだった。
と言っても、皆の前ではいつも通りだった。
もちろん俺の前でもだった。
だけど、叶美の前ではとてつもない豹変っぷりを見せてきた。
自分がフられたのは叶美のせいだ、叶美がいるからだとか言い出して叶美の事をいじめ始めた。
あくまでも皆にバレないように…。
水面下でひっそりといじめは行われていたんだ…。
俺はその子が引っ越すまでなんにも気付いてやれなかった。
そー言えば…あの頃からなのか?
叶美が皆に心を閉ざしだしたのは…。