そんなチャラいひーくんのことだから………すぐに忘れられると思ってた。
同じ学校ではあるけど学年が違うからあまり会うこともないだろうし、世の中にはたくさんの男の子がいるし、チャンスならいくらでもある。
ひーくんだけに縛られる心配はない。
忘れる、忘れられる。
………そう………自分に言い聞かせていた。
お返しとして初ベロチューを奪ったひーくんは終始楽しそうで、「じゃ、また明日な?」とあたしの頭をポンポンと2回叩くと傘を持って帰って行った。
出入口の自動ドアが閉まる寸前で「ありがとう!」とお礼を言うと、振り返ってニコッとわざとらしく笑い、そのままひーくんは歩き出した。
……その日は寝るまでなんだか頭がぽわーんと暖かいようなほんわかするような……変な感じで。
いつものようにご飯を食べてお風呂に入ってテレビを観ていたはずなんだけど、家族と話した覚えもなく……心ここに在らずだった。
翌日、あたしは葉月たちに相談した。
ロビーであったことを全てを話すと、まあ賛否両論あり………



