「それ、このケーキを電話したら部屋に持ってきてほしいってお願いしてたとき。携帯は、彼女さんのこと大好きなのねーって言われたから、この頃から好きなんです、って昔の写真見せてたから」
「そ、そういうことか……」
「うん」
理由を聞いて、自分がとんだ勘違いでここまで怒ってたんだと思い尚更恥ずかしくなる。
あたしのために……こんな盛大にサプライズを考えてくれていたなんて、数時間前のあたしに教えることができるなら今すぐにでも教えてあげたいくらいだ。
「ていうか、ひーくんって昔からあたしのこと好きだったの⁈」
「なにを今更。むしろ気づかなかったのかよ」
「あんなに意地悪ばっかりされてたら気づくわけないじゃん!」
「好きだからいじめるんだろ」
「そんなのわかりっこないよ……」
「俺なりの愛情表現は桃をいじめること、それに変わりはない」
「無茶苦茶な……」
「これからたーっぷり教え込んでやるから安心しな?桃ちゃん?」
仲直りの証とでも言わんばかりに、あたしのお尻をギュッと掴むひーくん。



