モテすぎる先輩の溺甘♡注意報




「まだまだ今日は長いから大丈夫だよ桃ちゃん」



ニヤッと口角を上げながらそう言うひーくんに少しの期待と不安を覚えながらも、あたしは差し出された手の上に自分の手を重ね隣を歩き始めた。



駐車場から旅館までは30分かからなかった。



厳かな雰囲気の立派な旅館。

荷物は全てひーくんが持ってくれ、受付を済ませるからとあたしをロビーのソファーに座らせた。



小さく聞こえた「予約している本宮ですけど……」の声に、あぁ、ついにひーくんと今日初お泊まりしてしまうのかぁー!と1人で勝手に興奮してしまった。



そんなことはつゆ知らず、部屋の鍵を持って近づいてきたひーくんはちゅうちょなくあたしの手を取る。



荷物は係りの人が部屋まで運んでくれた。



部屋はそれはそれはもう想像していた遥か上をいくほどの豪華さで、1番びっくりしたのは部屋のドアを開けて目の前に大きなガラス窓越しにあった露天風呂の存在。



こ、これがいわゆる、客室露天風呂というやつ……⁈!