空気を読んでゆっくりと閉じた目。
しかし、一向に唇になにかが触れた気配はない。
およよ?
どういうことだ?
閉じた速度と同じように目を開けると、さっきと同様あたしをジッと見つめるひーくん。
「どうした?」
「え、あの、チュー……するのかと……」
「桃はチューしたいの?」
自然とひーくんの唇に目がいってしまう。
薄くて綺麗な唇。
チューしたいに決まってる。
さっきは切り替え早いなとか言ったけど、全然今はチューのことしか頭にない。
「ひーくんとたくさんチューしたいです」
我ながらよくもそんな恥ずかしいことを言えたなと思うし、いつの間にここまで変態なったんだとも思うし、もうとりあえずひーくんは早くあたしをいじめて遊ぶのをやめてほしい。



