久しぶりに近くに感じるひーくんの体温。
存在を確かめるようにゆっくりと伸ばした手はひーくんの右腕に触れた。
「仲直り、しよ?」
やっと言えた、と思った。
この短期間でいろんなことがあって、めったに使わない頭をフル回転させたけど、結局考えついた先にはどんなに悩んでもひーくんと仲直りすること以外なかった。
小さな頃から私の心の中はひーくんでいっぱいで。
嫌いになりたくてもなれなくて。
離れていてもまた会えば一瞬で好きが高まった。
あたしにとってひーくんはきっと……唯一無二の存在なんだ。
「はぁ……やべぇな」
うな垂れるようにため息をついたあと、あたしの方を見ようとせず困惑気味のひーくん。
「な、なにっ?なんか変なこと言った?」
「いや、なんでもない」
そう言いながら振り返ったひーくんの顔はいつものなにかを企んだようないたずらっ子の顔で、不覚にもそれにドキッとしてしまった。



