「今回、絢がしたことは許されないことだけど、俺の責任でもある」
「……」
「ごめん。きっとどこかで俺も絢と同じように馴れ合うことが当たり前になってたんだと思う」
まさかひーくんが謝るとは思っていなかったから、正直びっくりしたし、あたしの中でひーくんへの印象がガラッと変わった。
今までは自分の意見を押し通して、幼い頃に衝撃的な場面を目撃したせいで心が不安定なのもわかっていたからあたしもとりあえずひーくんの意見は受け入れるようにしてた。
でも、こうしてひーくんがあたしに謝る日が来るなんて……!
言っちゃいけないけど、内心嬉しくて嬉しくて今すぐにでも抱きしめて仲直りしてしまいたい。
「今まで付き合うってことをしてこなかったから、どうやって話し合えばいいのかもわからなくて……あーくそ、ほんと情けねぇな」
首の後ろに手を回し、困った様子のひーくん。
あたしのために……なのかはわからないけど、こうして話し合うためにたくさん悩んでくれたんだとわかっただけで、もう十分だ。



