そして、ずっと待ちわびていた愛しの人は前触れもなく保健室へと現れた。
荒々しく開くドア。
下を向いていたあたしも思わずドアへ視線を向けた。
そこには冷たい表情のひーくんがいて、なぜか後ろには絢さんの姿もあった。
1人じゃないんだね。
心の中でつぶやくことしかできない。
「なんで英二、おまえがいんの?」
「逆に聞くけど、なんでおまえが先にいねぇんだよ」
ひーくんも英二くんも眉間にしわを寄せて2人して口調が荒々しい。
嫌味のように言い返した英二くん。
ひーくんはバカにしたように鼻で笑ったあと早足で近づいてきて……英二くんの胸ぐらを掴んだ。



