桃の眉は垂れ下がり、口はすぼんでいる。
久しぶりの困り顔に、こんな状況にも関わらず、今すぐ抱きしめてそのままキスしてやりたい。
「そいつらが俺の桃ちゃんになにしようとしてんのか知らねぇけど、そもそもおまえは何で最初に俺に言わなかった?あ?」
キスしたい衝動をなんとか抑え、本題に戻る。
「な、なんとなくだよ。ほら、企んでたやつが同じクラスの……名前なんだっけ?橋本?とかいうやつ!あいつだったから、なんかチクったら可哀想だなーって思って」
「橋本?誰だそれ。さすがに抱いた女の名前くらい覚えてるけど橋本は抱いたことねぇ」
「あ、あれ?橋本じゃなかったか!あ、じゃあ隣のクラスの………」
またあからさまに挙動不審になる英二。
こいつはなにを必死に隠そうとしてんだ………?



