英二と2人だけになり、挙動不審な行動をとる理由を聞いた。
「ほんとなんもねぇって!」
「明らかになんかあったっていう顔してる。隠し事はよくねぇぞ?ん?」
過去に浮気経験があるこいつに、女の免疫がないはずがない。
それなのにあんなに顔を赤くしてたら、「なんかありました!」って言ってるようなもん。
英二は俺に隠し事ができるほど器用なやつじゃねぇのはわかってた。
だから、そのあと英二はあっさり吐いた。
「桃ちゃんの胸に手が当たりました………」
「………は?」
「事故事故!事故だから!桃ちゃんが走ってきて、ぶつかる!って思ったら咄嗟に手が出てて、その手がタイミング悪く桃ちゃんの胸に………」
「………」
「事故とはいえ、申し訳ありません!」
壁に頭を突っ込む勢いで土下座をする英二。
ふつふつ湧き上がる怒りもそれを見たら自然と無くなっていた。



