「つーか、もう来るなよ」


「え?どういうこと?」


「今日みたいになるのめんどくせぇだろ。どうしたって悠里も受験終わるまであそこに通うんだし、また会ってあいつが何かしてこない保証もねぇし」


「……つまり、あたしを危ない目に合わせたくないから来るなってこと?」


「なに、嬉しいの?」




どうやらあたしが思っている以上に、あたしはひーくんに愛されてるらしい。



簡単な女だ。

ニヤニヤが止まらず顔が火照るのが分かる。



元気に頷くあたしに、ひーくんは不意打ちキスをしてきた。



久しぶりのキスで………顔だけじゃなく身体が一気に熱くなった。



あぁ……もうだめだ……。

大好きだ……。



惚れた方が負けでももうなんでもいい。

勝たなくても全然いい。



こんなに「大好き」で溢れてるんだもん!