どうしよう……。
突然の出来事に頭がついていかない。
「そうだよねー?桃ちゃん?」
あたしを見る悠里さんの目が……笑ってなくて怖い。
今になって気付いた。
悠里さんは元からあたしに協力しようなんて思ってなかったんだ。
彼女になったあたしに、こうして意地悪をすることが目的だったんだ。
……それなのに、悠里さんの威圧感に勝つことができず、あたしは頷いた。
否定も出来ないあたしは心が弱い。
確かに悠里さんにこの本を教えてもらったことに変わりはない。
それに悠里さんの方が最近のひーくんについて知ってるし、理解がある。
正直あたしには建築関係のことは分からないし、きっとひーくんもそれがあるからあたしに話さなかったんだと思う。
彼女になれたのに………ただひーくんが好きなだけなのに。
それだけじゃ全然上手くいかない。



