「あー……つい、ね。綺麗だなぁって思ってたらいつの間にかチューしてた」
「おまっ、桃ちゃん隣にいるのに本当のこと言うなよーこれだから小悪魔はやんなっちゃうよー」
「すげぇな。人間っていつの間にかチューしてることあんだな」
軍団の人たちは面白がって笑ってたけど、あたしは嘘でも笑えなくて……ただ窓の外を見ていた。
煮え繰り返った心の中を見られないように……。
……だって、なにそれ。
初恋の人で再会できて嬉しくて、昼休みが終わるから急いでたけどそれでも話したくて足まで止めた。
香りと整った顔に惑わされて簡単に告白しちゃったあたしも確かにどうかとは思うけど、初キスを奪われて遊ばれるようなことをした覚えはない!
こんな………笑われることしてない。
「………して」
「ん?」
「返して」
「……」
「あたしの初キス返してほしい」



