心の中にあったモヤモヤがスーッと消えた気がした。




「まさかひーくんがそんなこと頼んでたなんて……」


「最近すごい落ちてたからさぁ、このままでいいのかなって思って、思わず言っちゃった!」


「ふふっ、日菜子ありがと」


「いいえー。ていうか、本宮先輩に感謝してほしいよねー、あたしがこうやってバラしてなきゃ喧嘩になってたかもしれないんだからー」




日菜子のおかげでこの夏休みは頑張れそう。



ひーくんと連絡ができなくても会えなくても、今はお互い頑張る時期なんだきっと!



来年だって夏休みはあるんだし、遊べるんだし、たった1回の夏あんまり会えないからってくよくよして過ごしたくなんかない!




「と、いうことで!今から待ち伏せしない?」


「待ち伏せ?」


「本宮先輩のとこ!この話聞いて会いたくなったでしょ?会いたいなら自分から会いに行かなきゃ!」




そうか。

待ってるだけじゃ何も始まらない。



ひーくんと会って話したい。