気付けば目の前にはひーくんの顔があって……耳元で「半分は冗談だから、安心しろ」と言われた。
今ので顔が真っ赤になったあたしは、色気に負けてその言葉を信じ………勢い良く部屋へ入った。
ひーくんの部屋はベッドとテーブルとテレビしかなくて、殺風景に感じた。
「何もしないからこっちおいで」
ベッドに座ったひーくんは、なぜだかいつも以上に色気ムンムンでかっこよくて………入り口で棒立ちだったあたしは気が付いたらひーくんの脚の間に収まっていた。
「なに、この技」
「え?」
「こっちに呼んで脚の間に入ってきたやつ初めて」
「……っ!!!」
「超可愛い」
ただでさえ、ひーくんの部屋で緊張してて体温急上昇中なのに、まさかテンパりすぎた結果自分で自分を追い詰める形になるなんて………!!!
「どきます!隣に移動します!」
「タイムアウトー」
「ひゃっ……」
いたずらっ子のような声を出すひーくんにあたしは上半身を抱きしめられ、更には耳に息を吹きかけられ、悪魔のおもちゃになっていた。



