すると、ひーくんは突然目を瞑って顔を上げてきた。
え?え?なになに???
「早くしろよ」
「えっ?」
開いたひーくんの瞳はなんだか熱を帯びていて、あたしはその瞳に吸い込まれそうになった。
その瞬間にはもうあたしの負けは決定。
ひーくんに更に腕を引っ張られ、あたしとひーくんの唇は重なった。
軽いキスの後、チュッと音を立てて唇は離れた。
「あー、足りねぇ」
「……っ」
「誘惑したのはそっちだもんな。文句ねぇよな?」
「へ?」
ひーくんはあたしの腰に腕を回し引き寄せた。
さっきのひーくんの唇の感触がまだ残ってる。
「英二、悪ぃ。先帰ってて」
「えー!マジかよえー!大っ嫌いな授業一個受けてやったのにっ?!嘘だろっ?!」
「一緒に帰ってもいいけど、じゃあ桃と俺がイイコトしてるとこ見たい?」
「あ、うん。それはかなりきついもんがあるな。はい、大人しく帰りまーす」



