その後すぐにあたしは降参した。



だけど、まだデートを続けたいあたしのお願いをひーくんはなぜだか条件なしで聞いてくれて、あたしたちは隣駅のショッピングモールへと移動した。



特に欲しかった服があったわけじゃなく、ただひーくんと手を繋いで歩きたかっただけだったため、適当に服を見てショッピングデートは終了した。



そして………ひーくんが意外とヤキモチやきだということが分かった。




「このスカートどう?!」


「短い。ありえない」


「このショーパン可愛くない?!」


「他の野郎どもが見るから却下」




あたしが思うに、バーでひーくんの友達があたしの脚を褒めてくれたことを気にして、出来るだけ脚を出させないようにしてるんだと思う。



もしかしたら、ひーくんはあたしが思ってる以上にあたしのことを好きなのかもしれない……。