太陽くんは下に置いてあった自分のカバンを取るとドアの方へ歩いていった。
……背中からはなんとなくだけど悲しさを感じて……あたしも心の中で「ありがとう」と呟いた。
ドアの近くまで来た太陽くんは数秒間俯いて何かを考え込んだあと、再び笑顔でこちらを向いた。
「夏休み明けからは、友達として、よろしくね!」
「……うん!」
さすが学年1、いや学校1のイケメン。
振られた後なのにも関わらず、そのかっこよさと輝きは溢れ出ている。
この笑顔に落ちる女の子がこれから先何人現れるんだろうと思うと、もしかしたら太陽くんは魔性の男なのかもしれない。
「また陽先輩に泣かされるようなことあったら、俺のとこ、来ていいからね」
最後のその捨て台詞を聞いて……なおさら魔性の男だと思った。



