「今まで誰かを好きになったことねぇから正直この気持ちが好きなのかははっきり分かんねぇ」
「なら、」
「でも、他の男に触れられんのはムカつく。どの女もムカついたことなかったけど、桃だけにはムカつく。そばにいてほしいって思う」
「……」
「俺にとって特別なんだよ」
太陽くんに話してるんだけどあたしにも話すようにひーくんが真面目な顔をするから、つい聞き入ってしまう。
そんな風に思ってくれてたんだ……。
保健室では特別な感情としか言ってくれなかったから、こうして具体的に聞けてすごく嬉しい。
「あー……それとな、」
ひーくんはそう付け加えると、ズボンのポケットから携帯を取り出して何やらいじりだした。
かと思うと太陽くんに投げ、太陽くんはキャッチした携帯の画面を見ると一瞬驚いた表情をした後に何故だか笑い始めた。



