「何で陽先輩の同意を貰わなきゃいけないんですか?先輩と桃ちゃんって付き合ってるわけじゃないんですよね?そしたら関係ないですよね?」
「関係なくねぇよ?」
「え?」
「付き合ってるから」
「どういうことですか?」
「何度も言わせんじゃねぇよ。俺の女に手出すんじゃねぇって言ってんの」
え?え?え?
思考回路停止。
体もフリーズ。
ひーくんがいったい何を言ってるのかまったく分からない……。
ていうか、考える余裕がない……。
「あー……、くそ、」
ひーくんの呟きがそう聞こえたと思ったら、次の瞬間にはひーくんに左腕を引っ張られて………
気づいた時には、唇が重なっていた。
「んっ……」
ひーくんの手が頬に触れ、ゆっくりと下りていって……首の後ろに触れた。
体温が上がるのを感じた。
キスのときは目をつぶってしまうからひーくんがどんな表情でキスしてるのかいつも分からない。
きっとあたしばっかりドキドキしてるに違いない……。



