意地の悪い顔をしたひーくんは、ベットの横にあるイスに座った。
そんな気まずい状況で保健室の先生は「あたしちょっと野暮用あるから出るねー変なことヤるんじゃないわよー?」と一言だけ残して保健室を出て行ってしまった。
……ひーくんと2人きりなんて……こんな最悪な状況ない!!!
「なに嫌そうな顔してんだよ」
そんな思いは顔にも出ていたらしく、さっそくひーくんにバレた。
「別にしてませんー」
「ふーん。つーか、朝ちゃんと食べたのかよ?」
「朝?あー、時間なくて食べなかった。最近よく抜いちゃうんだよね」
「ただでさえ体力ねぇんだから3食くらいちゃんと食べろ。食べねぇからこうやって倒れんだよ、いいな?」
まるで母親のように説教してくるひーくんになぜか優しさを感じた。
その言葉の中から心配してくれてるんだと伝わってきた。
確かにひーくんには意地悪なことをされた思い出の方が多いけど、今みたいに心配してくれたこともあった。
怪我をして泣いたり怒られて落ち込んだり、体力がなくて倒れそうになったりしたとき………思い出せばいつもそばにはひーくんがいたような気がする。
「あのね、ひーくん……」
「どうした」
「その、ありがとう……」



