いやいやしゃがまないでいーのに!
こんな時だけ何で親切なのよ!
いつも意地悪しかしないくせに!
あーだめだめ。
ひーくんといると調子狂う。
1回深呼吸しよう。
気づかれないように小さめに深呼吸をし、自分を落ち着かせた。
「で、話って何?」
思ったよりも冷静になってて、少し突き放すようにひーくんへ声を発した。
顔を上げ目を合わせると、そこにはいつもと変わらない整いすぎた顔と意地悪そうな何を考えてるか分からないひーくんがいた。
だめよあたし、落ち着け、大丈夫。
もう2度と関わらないでってあたしの方から言ってやったんだから、今のところはあたしの方が有利よ。
そうよ、大丈夫。
自分で自分を落ち着かせるのに必死だった。
「そいつと付き合ってんの?」
「ひーくんには、関係なくない?」
「あーまあな。確かに関係ねぇな。でも今まで散々可愛がってきたからさー、変な男に引っ掛かって欲しくないんだよね」



