男の腕を逆に掴み、力を込めたら骨がミシミシと悲鳴をあげた。



「失せろ。」



男がなにかを言う前に鳩尾を殴る。



いきなり倒れた男に戸惑い仲間たちは刀に手をかけるが、俺にとっては止まってると同然。



次々に急所を狙い気絶させ、最後の一人が地面に倒れこんだ。



「終わった…」



落ちてしまった笠を拾い顔を上げると、そこにいた人物を見て身体がピキッと音をたてて固まった。



そう、一部始終を見ていた藤堂平助、永倉新八、原田左之助がいたのだ。