「ガキにしては綺麗な顔をしてるな。存分に楽しめそうだ!」



周りは囲まれているため、逃げようにもすぐ捕まってしまうだろう。



男が俺の胸倉に手をかけた。男の仲間も面白がってる。



ザザッ



忌々しい過去。なんで出てくるかな。似たような状況だから?



せっかく性別を偽ってまで避けてきたのに、これじゃあ一緒じゃねぇか。



「ーーな。」



「なんだ、言いたいことでもあるのか?」



どうやら聞こえていないようだ。



「ふざけるなって言ったんだよ。」