真奈は俺に言った。



「当たり前だろ。こんな素敵な思い出、忘れられるわけない。」



(真奈の事も忘れないけどな、これ言ったら今度は照れながら叩かれる羽目になる。)



そう言うと、真奈は満足したのかうんうんと頷き、皆に向き直った。



「皆そろそろ帰るけど、最後に部長からのお言葉です!ほら緋紗、ビシッと決めなさい!」



真奈の声で皆俺に注目する。



「皆と過ごした時間はあっという間に過ぎてしまったけれど、その時間をこれからも大切にしていきたい。本当にありがとう!!」



短いけど、ちゃんと想いを込めたからいいよな。