また、君を笑わせよう

「よし、全員集まったな。」



近藤さんの部屋に幹部が揃ったのを確認し、土方さんが話し出した。



「昨日捕縛した浪士についてだ。」



「吐いたんですか?」



総司が壁に寄っ掛かりながらも聞く。



「いや、吐いたには吐いたんだがどうにも気になることを言いやがった。」



「気になることとは?」



「『異国の服を着たガキに聞いてみろ。全部あいつが知っている。』ってな。」