「俺の名前は藍那緋紗です。」



自己紹介をしたら、なぜかじっと見られた。



「あの?」



「すみません。もしかして君、女子ではないですか?」



「っ!!」



かなり驚いてしまった。一発で見抜かれるとは。



「…実は過去に色々あって、なるべく男の振りをしているんです。」



深くは言えませんがと付け足して言ったら、なぜか常紋さんは笑った。