俺はこれまでの出来事を説明した。



一応未来からきたことはふせ、日本人だが旅をしているということにした。



「そんなことが、それは大変でしたね。」



「でも勝手に木の上で寝ていたのは無礼ですよね…」



「そういう事情があったのならば仕方ないです。なのでもう気になさらないでいいですよ。」



な、なんていい人なんだ!



これが毎日心を清めているお坊さんなのか!



「まだ私の名前を教えていませんね。常紋岩滓(しょうもんがんさい)といいます。この寺の住職をしております。」