また、君を笑わせよう

平助side



あいつに出逢ったあの晩、夢を見た。



周りは暗い暗い空間。



(ここどこだろう?)



不思議に思っていたら、目の前に幼い女の子が現れた。



暗くて顔はよく見えなかったが、涙で濡れている。



「なんで泣いてんだ?」



尋ねたら、女の子はこう答えた。



「ーーから。」



最後のほうしか聞けないまま、空間が光に包まれた。