「月?なぜそのようなものを。」



「今日は満月で綺麗だなって思いながら見とれちゃってね。」



「そうか。ならばよい。」



再び三人は歩き出した。



「それにしても土方さんたらほんと人使い荒いよね。たかが三人で巡察に行けとか。」



「最近は隊士たちの間で風邪が流行っているからな。動ける我々だけでもとのことだろう。」



「でもさあ、さっきから何もないよ?まあ森の中だしね。そろそろ帰っていいんじゃない?」



総司がそう言った直後、