「異国の兄ちゃん!!ごめん、俺…」



俊は帰る前に、バツの悪い顔をして謝ってきた。



「俊…そのことだけど、もういいんだ。俺のわがままにお前まで付き合わせちゃったな。」



「許して、くれるの?」



「あったりまえだろ!」



俺は安心させるように笑顔で頷いた。



「気をつけて帰れよ。」



「うん!またな!」



俊は駆け足で帰った。



「さてと、問題はこっちかな?」



俺の視線の先には、ずっと影で隠れていた藤堂平助がいた。