ザワザワザワ



あれ、なんか風の音がする。



「ん。」



ゆっくり目を開けると、まず目に飛びこんできたのは満月だった。



「綺麗〜」



今の状況なんざ忘れて見入ってしまった。



「はっ、いかんいかん。月なんか見てる場合じゃない。えっと確か俺は刺されて、気を失ったんだよな。」



でもおかしい。