鈍い音がしたと思ったら、身体中に激痛が走った。



「っ!」



後ろを振り返ると、血だらけの包丁を持った男が立っていた。



それを見てやっとなにが起こったのかが分かった。



俺、刺されたんだ。



もう死ぬのか。早いな。



まだ17年しか生きてないんだよ?



うわー、こんなに血が出てる。しかも超痛い。



でもまあ死んだら父さん、母さん、亜希のところに行け、る、し、な…。



そこで俺は意識を手放した。