「乃亜ー! おはよ!」

「あっ! 梓おはよ!クラス見た?」

梓は私の大親友

「まだ 一緒に見に行こう」

「いいよ」

「ちなみにうちと乃亜はおんなじクラスだから」

「平塚さんが同じクラスにしてくれたの?」

平塚さんとは梓の叔父様である

「そう! でも、何組かわかんない」

「あっ! うちと梓3組だよ!」

「じゃあ、教室行こう!」

ドン
誰かにぶつかってしまった

「すみません」

顔を見るために上を向くとイケメンがいた

「ごめんね 大丈夫?」

「はい、 こちらこそすみません 大丈夫ですか?」

「うん 」
謝っていると、まわりから女子の大群が押し寄せて来た

((王子、大丈夫?))

「じゃあ、私はこれで失礼します」

「乃亜、大丈夫? てか、今の王子だよね!?」

「王子? 全然見えなかったけど 王子っていうなら偽者だね」

「なんで? かっこいいじゃん! 」

「はぁ? どこが?」

「榊財閥の御曹司で運動神経抜群、成績優秀、なんだよ!」

「ふぅーん どうでもいい てか、梓には村田がいるでしょ!」

村田とは梓の許嫁である

「そうだけど、でも、かっこいいじゃん!」