良い子とは呼ばせない

ああ、そうだ
他に使っていない色はあっただろうか――?



私はふと気になって立ち上がりペンキの缶を確認していくと、1つだけ、まだ蓋の開けられていない色を見つけた。



――桃色。



私の、色だ。