「まどか、ロッカーをまるごと貸して欲しいの」



学校で、私はまどかにそんなお願いをした。

彼女は不思議そうな表情を見せたが、特に何も聞くことなく「良いよ」と答えてくれた。



そのまどかの言葉に勇気付けられ、私はもう1つの大事なお願い事を口にする。


「それと……終業式の前日、まどかの家に泊まってることにして欲しいんだ……」