まどかは私に何も聞かなかった。
それで良かった。
もともと何かあったわけじゃない。
ただ二人でぼーっと木の枝に座って、夏の風を感じていた。
「まどかは将来の夢があっていいね」
気がつくと、こんな台詞が飛び出していた。
「え?桃ちゃんは、個展を開くんでしょう?」
心底不思議そうにまどかは言う。
それはまどかが決めたんじゃん、と私は笑った。
それで良かった。
もともと何かあったわけじゃない。
ただ二人でぼーっと木の枝に座って、夏の風を感じていた。
「まどかは将来の夢があっていいね」
気がつくと、こんな台詞が飛び出していた。
「え?桃ちゃんは、個展を開くんでしょう?」
心底不思議そうにまどかは言う。
それはまどかが決めたんじゃん、と私は笑った。