「あー、ごめん!!」


私は、わざとらしくそう言って椅子から立ち上がった。


「私、職員室にいかなきゃいけなかったんだ!今から行ってくるね」


まだ半分も食べていない弁当に蓋を被せて、私は教室の外へと向かう。



「行ってらっしゃーい!」という皆の明るい声を背中で聞きながら私は、今日は弁当をどこのゴミ箱に捨てて帰ろうか考えていた。