「まどかは幼なじみだから……」



こんな言い方しか出来ない私は、偽善者かもしれない。



「それにほら、家も近所で、昔から色々助けられてきたんだ。あれでも凄く良いやつで……」



笑顔を保ちながらも精一杯まどかのフォローをしようとしたが、岡田さん達はさほど興味もないといった感じで、すぐ別の話題に移ってしまった。



「神谷さんってさ、勉強できるし性格も良いしスポーツ万能だし、まさに『神』って感じだよね!」



グループの誰かがこんなことを言いだしたせいで、私はますますこの場から逃げ出したくなる。