「梅子は大丈夫なの?」



本当はさほど興味ないが、一応聞いてみた。



「5年の担任はね、特別学級に入れた方がいいんじゃないかって言うの。冗談じゃないわよ、集中力はないけど他に何の問題もないのに」



梅子は私の5つ下の妹だ。
著しく集中力に欠け、授業は勝手に抜け出すし、教室にいても好きなことしかやらない。



つまり、まどかにそっくりだということだ。



「明日学校に行って先生と話をするつもりよ」



「え、明日の、私の授業参観は……?」



「ごめんね、忙しくて両方は行けないわ」