キミのみるセカイ

親父は、優しい声でつぶやく。

「親父・・・。」

「父さんには、二人がどうして仲良くしていないのかは分からない・・・。でも、今のうちに仲直りしたほうがいいと思うんだ・・・。後悔する前に・・・。」

「・・・。」

俺は、うつむく。

「父さんの話はこれまでだ。どうするかは、慎太郎、自分で決めなさい。すまなかったな。急に電話なんかして・・・それじゃあな。」

ケータイの向こうで電話が切れる音がする。

プープーと音だけが聞こえる。

俺は、ボーっとした目でケータイの画面を見つめる。

ケータイの画面には、通話料50円とでている。

「仲直り・・・か・・・。」

俺は、そうつぶやくとケータイの電源を切ってケータイをポケットにしまうと立ち上がる。

別にケンカをしたわけじゃない。

俺が、悪いんだ・・・。

俺が・・・。