モテないオトコ

 玄関を出ると昨日のお隣に住む男の子の彼女さん?と目があった。

「いいなー、いいなー
 お持ち帰り、いいなー」

 そう呟きながら部屋の中に入っていった。

 隣の人は、同棲しているのかな?
 この間まで、一人だったような気がしたけど……

「ほら、ちゃっちゃとあるく」

 笹山さんは、俺の背中を押した。

「あ、うん」

 俺達は、一緒に会社に向かった。

「手、つないでみる?」

「え?あ?う?」

 笹山さんは、そう言うと俺の手を握った。

「アンタは常にYes枕やろ?」

「Yes枕って……」

「ウチは、常にNO枕やー」

「俺には拒否権がないって事?」

「ピンポーン。
 正解です!」

 笹山さんは、嬉しそうにスキップした。
 別に嫌じゃないからいっか…………
 ところで、橘さん元気にやってるかな??
 あの後、全く連絡が来ない。
 昼休みにでもメールを送ってみるか……