モテないオトコ

「でも、ほら、笹山さん年上だし……」

 再び、チョップが飛んできた。

「年上言うな!」

 笹山さんは、口は怒っていたが目は笑っていた。

「ウチ、持内君にとって何?」

 なんだろう……
 と、言うか。
 恋人ではないよな……

「友達ちゃうん?」

「あ、はい」

 うん。
 友達だね。

「じゃ、敬語禁止」

「はい」

「『はい』やのうて、『うん!』」

「あ、うん…………」

 なんか、全く逆のセリフを親には、言われた気がする。

「会社に行っても敬語禁止やで!」

「わかったよ」

「それにしても、このトースト美味しいわぁ」

「ありがと
 でも、焼く前にバターを塗るだけだからそんなに難しくないよ」

「毎朝来てもええ?」

「そ、それはちょっと……」

「冗談や、冗談!」

「ご飯食べたら、着替えて会社に出発するでー」