モテないオトコ

 ――次の日の朝

 俺は、目覚ましの音で目を覚ました。
 笹山さんは、それでもすぅーすぅーと寝息を立てて眠っていた。

「笹山さん
 朝ですよ……」

 俺は笹山さんの肩を揺らした。

「あ、ん……
 おはようのキスは??」

「え?」

  ソレハ、ドコノセカイノアイサツデスカ?

 笹山さんは、きょとんと顔をして俺の顔を見ている。

「あれ、持内君?」

「あの、覚えてませんか……?
 昨日の事……」

「私、今、何て言った?」

「えっと、おはようのキ……」

 俺がそこまで言いかけると、笹山さんは俺の頭にチョップした。

「忘れなさい!
 忘れるまでチョップや!」

 笹山さんは、そう言って何度も俺の頭にチョップした。