モテないオトコ

 そこから少し歩いた場所に一件の居酒屋が視界に入った。

「ここですか?」

 俺が、尋ねると橘さんが大きくうなずく。

「はい!ここです!」

 橘さんの顔がどこか楽しそうだ。
 橘さんは俺の手を引っ張り中へと引っ張る、

「いらっしゃいませ」

 店員さんが小走りでこちらに駆け寄る。

「いらっしゃいました」

 橘さんが笑う、

「2名様でよろしいですか?」

「はい」

 橘さんの手にぎゅっと力が入る。

「では、こちらへどうぞ」

 店員さんが、そう言って席へと案内してくれた。