「本当にいっちゃうのね」

叔母さん、声震えてる。
ってかもう泣いちゃってるし。

私のこと、本当に大切に思ってくれてるんだと思うと、私まで泣きそうだ。


「はい、今までありがとうございました！」

心配させないように、自分の決心が鈍らないように、力強く返事した。

今までの感謝の気持ちも込めて。


「…よしっ！頑張ってこいっ！」

そんな私を見て安心したのか、思いっきり背中を押してくれた。

「…っはい!!」


…よし。

その言葉に気持ちを入れ替えて。

私は一歩踏み出した。